「カムアクロス 傘デザイン・コンペティション’24」結果発表

「カムアクロス傘デザイン・コンペティション’24」は、
297作品の応募をいただきました。まことにありがとうございました。

複数回おこなった選考会では、多くの票を集めていた作品が議論の末に受賞に至らなかったり
回を重ねるごとに評価を高める作品があったりと、たいへん悩みました。

そうした悩みもわたしたちにとっては、とても楽しい時間でした。
傘について真剣に考えていただいたみなさまのおかげです。ありがとうございます。

ここでご紹介する受賞作品は、応募いただいたなかでもとりわけ
今回のテーマ「毎日持ちたい傘!」にぴったりだと感じ、
実際につくってみたいと心が動かされた作品です。

 


【グランプリ】

「コサージュアンブレラ」
島田 有里沙 さん

作品コンセプト
コサージュアンブレラはコサージュのようにバッグに付けてアクセサリーとしても日傘としても使える傘です。コンセプトは「主役になれるアンブレラ」。日傘は使う場面以外の時はバッグの中にしまってしまいます。そこで閉まってしまわず普段はコサージュとして服装のアクセントに、日傘として使う際にはバッグの中から取り出す手間なしでサッと取るだけで使えるようにデザインしました。また開いた時にはまるで花束の中にいるようなデザインを考えました。

選考コメント
傘をいつでも持てるように、コサージュとして使うというアイデアと
の美しいデザインに魅了された作品でした。
実際につくることができるのだろうか、というところで悩んだりもしましたが
グランプリに選出。楽しい雰囲気がたっぷり伝わってきました。

【優秀賞】

「Candy Pot」
北村 友莉 さん

作品コンセプト
子ども用の折りたたみ傘のデザインです。
全て透明な素材で製作されていて、雨の日以外でも晴れの日の太陽光を透かして色の光がキラキラ輝き、日常がワクワクするような傘をイメージしました。
自分が保育園の頃にお絵描きの時間で描いた「あったらいいなを思い描く夢の道具」で描いた傘の絵を今回リメイクしました。

選考コメント
カラフルでうきうきわくわくする傘で、選考会の序盤から人気でした。
実際に傘にするときにビニール傘のような素材だと、
上品な雰囲気がでないような……、という意見もあって
素材選びから考えよう! となりました。
作品の世界観を再現できるように制作に取りかかります。

【優秀賞】

「ティーカップアンブレラ」
藤本 千鶴 さん

作品コンセプト
傘をさして歩くときや傘をさしている人とすれ違う時、露先が当たって痛かったり当たりそうになって危なかったりする場面がよくあり、危険だなと感じる場面がよくあります。雨をよけるためには大きく広い傘の方が便利ですが、傘を振り回してしまう小さい子供や露先が気になる大人向けの傘を提案させていただきます。


選考コメント
応募作品のなかでもっとも商品化したいという声が多かったのがこちらの作品。
花柄や花をモチーフにした作品はたくさんあったのですが
ティーカップをモチーフにすることで、デザインがうまくまとまっているなぁと感じました。
傘づくりが今から楽しみです。

【アイデア賞】

「私が完成させる傘 fav(ファボ)」
高村 郁恵 さん

作品コンセプト
私が考える毎日持ちたい傘の条件は、①お気に入りの傘であること②折り畳みで持ち運びがしやすいことです。人によってお気に入りのモノは様々なので、傘にお気に入りの要素を加えることができたら、傘をさすたびに嬉しい気持ちになるのではと考えました。そこで今回の「私が完成させる傘 fav(ファボ)」は、傘の内側に透明のビニールポケットをつけて、お気に入りのステッカー、写真、推しのカード…など挟めるデザインを考えました。外向きの主張はないけど、自分だけが見えるお気に入りが含まれた傘には個性が生まれ、他とは被らないひとつだけの傘になります。いろんな人のお気に入り(Favorite)の傘になったらいいなという願いをこめて、傘の名前はfav(ファボ)にしました。

選考コメント
見た目もシンプル、アイデアもシンプル。
自分でカスタマイズできるという作品も多くありました。
その中でこちらの作品を選んだのはシンプルなこと。
ライフスタイルにさっと取り入れることができそうです。
「推し活」という言葉を聞くようになって久しいですが
そうした現在のトレンドにもぴったりだと感じました。

現在、受賞作品をもとにした傘を製作中です。
完成した傘は受賞者のみなさまに贈呈するとともに
ホームページでもご紹介いたします。
「カムアクロス 傘デザイン・コンペティション’24」にご参加いただきましたみなさま
まことにありがとうございました。
今後とも、カムアクロスをよろしくお願いいたします。