プレゼントキャンペーンのアンケート結果発表①

3/11~4/7まで実施しておりました「アンケートに答えて当たる!プレゼントキャンペーン」

ご参加いただいた皆さま、アンケートにご協力いただきありがとうございました!

おかげ様で105名の方から回答をいただくことが出来ました。

アンケート結果は今後の商品企画の参考にさせていただきます。

 

 

たくさんの回答をお寄せいただきましたので、今回はその中からいくつかアンケート結果をお知らせします。

①黒 ②紺 ③ピンク という結果に。

今回ご参加いただいた方の性別の割合は女性8割、男性2割でしたが

男性女性問わず黒や紺の落ち着いたトーンの傘をお持ちの方が多いということが判りました。

 

持っている傘の色と好きな色は合致しているのか…気になりましたので、そちらも質問事項に加えましたところ

やはり持っている傘の色と同じく、好きな色も①黒 ②紺 ③ピンク でした。

しかし一方で、持っている傘の色では回答の少なかった青や水色の他、緑が上位に。

色味やデザイン次第で、青系や緑の傘ももっと手に取ってもらえるのでは?と非常に興味深い結果となりました。

 

 

長くなって参りましたので、その他の回答結果はまた次回のトピックスにて発表します!

 

 

 

コンペティション受賞作のサンプル!

「カムアクロス傘デザイン・コンペティション’23」の受賞作、4作品のサンプルができあがりました。
まだ、「できた!」という作品、「ん〜完成まではまだ…」という作品もありますが
作品がどんな形になっているのか、ここでご紹介させていただきます。

アイデア賞「めんだコロコロ」(小池 凜さん)

カムアクロスが製作した「めんだコロコロ」

 

小池さんによるデザイン・コンセプトシートの一部。

 

生地を二重にした状態で傘にして、後から綿なんかを詰める。
というイメージで製作をスタートさせたものの、どうも雰囲気が出ません。

そこで、弊社が誇る服飾学校出身で裁縫上手な傘職人が、
手縫いでふんわりとした生地作成。耳はマジックテープで取り外せます。
吸盤付きの手元はDIY上手な傘職人が、木を削ってつくりました。

車輪のバリエーションもあって、作品の世界を表現することができたんじゃないでしょうか。

閉じるときは付属のシュシュで。

 


優秀賞「紐傘 HIMOGASA」(中澤 美深さん)

完成した「紐傘 HIMOGASA」のサンプル。

 

中澤さんによるデザイン・コンセプトシートの一部。

 

生地の内側に紐があって、巾着の要領で引っ張ると閉じる。
というのがこちらの作品の肝。
なんですが、紐が傘の内側にあるとうまく閉じれない…。

傘の外側に紐があると、さっと閉じることができました。
それはそれでデザインのアクセントになるのでは、と思ったんですがいかがでしょうか。



優秀賞「Φ20」(藤田 絃生さん)

「Φ20」のサンプル。ここからブラッシュアップする予定。

 

藤田さんによるデザイン・コンセプトシートの一部。

 

傘を細くするために最初は4本傘で製作してみました。
骨が少ないからスリムになったんですが、閉じたときの生地の重なり、美しさがイマイチ…。

開いたときに傘が四角いのもちょっとなぁとなり、
中棒の太さとのバランスを見ながら5本、6本、7本と検討してみて
6本骨におさまりました。

ここからつゆ先や手元、石突きなどのディテールを調整する予定。
カラーバリエーションも検討中です。


最優秀賞「夜の散歩」(海老沢 莉桜さん)

「夜の散歩」のサンプル。

 

海老沢さんによるデザイン・コンセプトシート。

 

ランプシェードがコンセプトの「夜の散歩」。
生地は防水仕様のオーガンジーに、転写プリントを施しています。

LEDライトをどこにどう仕込むか、というところが悩みどころ。
コンパクトなライトだと、光が弱いんです。
ケーブルライトだったら骨にはわせて、たくさん光っていいかも、
と考えたんですがこれもちょっと弱い…。

スイッチは石突きにあります。

 

ライト以外にも、全体のフォルムや石突き部分のデザインなど
まだまだ試行錯誤することになりそう。
もうしばらく、お時間いただきます!

 

アンケートに答えて当たる!プレゼントキャンペーン

 

おかげさまで、カムアクロスオンラインショップはオープン1周年を迎えました。

今回オープン1周年を記念しまして「アンケートに答えて当たる!プレゼントキャンペーン」を実施いたします。

アンケートにお答えいただいた方の中から抽選で5名様へ弊社商品をプレゼントいたします。

今後より良い商品を開発・製造して行くために、是非みなさまのご意見をお聞かせください。

 

▼ご応募はこちらから

https://forms.gle/wmYFXyGayeGZe4eEA

■キャンペーン実施期間:3月11日(土)~4月7日(金)

たくさんのご応募お待ちしております!

 

4月10日追記:

こちら締め切りました。たくさんのご応募ありがとうございました。

抽選し5名様へ近日中にご連絡させていただきます。お楽しみに!

「カムアクロス 傘デザイン・コンペティション’23」結果発表

「カムアクロス傘デザイン・コンペティション’23」は、
これまでで最多の457作品の応募をいただきました。
まことにありがとうございました。

1月下旬から選考会を重ねてきましたが、意見がわかれることも多く
作品を選ぶことはたいへんでしがが、同時に楽しい時間でした。
ひとえに、すばらしい傘を考えていただいたみなさまのおかげです。ありがとうございます。

議論の末、今回のテーマ“こんな傘がほしい!”の強い思いと
わたしたちがぜひ作りたい!と感じた作品を選ばせていただきました。


【グランプリ】

「夜の散歩」
海老沢 莉桜 さん

作品コンセプト
夜の雨でも気分を明るく、楽しく歩ける傘をコンセプトに制作しました。
形のモチーフはステンドグラスで作られたランプシェード、デザイン全体のイメージは月で製作しています。傘の内側にLEDライトが内蔵されており、
スイッチひとつでまるでランプシェードのように光る仕様になっています。また、傘の生地は月の黄色部分以外は半透明の素材を想定しており、
昼間でも楽しく使えるように反射で地面や人物に色が映るようにしています。

選考コメント
なにかをモチーフにした作品は数多くありました。
その中で、作者自身の「こんな傘がほしい!」という思いが伝わったのがこちらの作品でした。
私たちが「こんな傘を作ってみたい!」ともっとも感じたこともグランプリに選んで理由。
雨の日だからこそのおしゃれが楽しめそうです。

【優秀賞】

「Φ20」
藤田 絃生 さん

作品コンセプト
私が小学生の頃、傘を限界までねじることで細くして、
まるで棒のようになった傘を 持ち歩いている友達に憧れていました。
私も細くてかっこいい傘を持ち歩きたい。
そこで、持ち手の太さである直径20㎜の棒状に
全てを収納することを目的とした 傘を提案します。
露先と下はじきの形状が全体と馴染むように。
留め具を幅広にす ることで、生地の広がりを防ぐようデザインしました。
傘全てのパーツが一直線に なることで、美しく収まります。

選考コメント
なぜ、このようなスリムなデザインの傘がほしいのか。コンセプトからたっぷり伝わってきます。
作者の藤田さんが考える“かっこいい”がこれ、なんですよね。
ただ、スリムであることは強度が落ちることにもなります。
骨の数を減らすと細くできます。じゃあ4本骨で四角い傘にしたらどうか。なんかかっこよくない。
この傘はかっこよくないと。そんな話し合いを続けながら、現在製作中です……。

【優秀賞】

「紐傘 HIMOGASA」
中澤 美深 さん

作品コンセプト
“こんな傘がほしい!”というテーマに対し、私は普段傘を使うにあたっての悩みを思い返しました。
車などに乗る際、荷物を持った状態で傘を回して閉じるのはひどく難しく感じます。
そこで日本古来の袋物「巾着」からアイデアを得て、“紐でしぼって閉じる傘”を考案しました。
内側の紐を引っ張るため、ごく簡単に手を濡らさずに傘を閉じることが可能です。
傘生地や紐のデザインは「和モダン」をテーマにしており、日常使いやすい
おしゃれな傘を目指しました。


選考コメント
芸術を学ぶ高校の授業の一環として応募いただいた作品のひとつ。
プロダクトについてのアイデアは、プロダクトのみに視点が向けられているものが多いのですが
こちらは、ファッションとしてのデザインと道具としてのデザインがうまく融合していて
心がときめきました。このアイデアをどれくらい具現かできるかが難しいところですが
チャレンジしたくなる、すてきな作品でした。

【アイデア賞】

「めんだコロコロ」
小池 凜さん

作品コンセプト
子供向けの傘をめんだこモチーフで作成しました。
傘の先端にコロコロがついているため、子供が傘を引きずっても削れることはなく、
コロコロするので引きずったまま移動ができます。
傘の先端を丸くすることで、 目に刺さったりして怪我をしないようにしました。 取手の先端が吸盤になっているので、 机にくっついて床に落ちづらくなっています。

選考コメント
私たちは普段、OEMも含めるとかなりの数の子ども傘をつくっています。
そんなこともあって一次審査から注目をあびていた作品です。
子どもが安全であること、親御さんが安心できること、そして楽しくって心躍ること。
子ども傘に必要な要素がたっぷり詰まっていると思います。

現在、受賞作品をもとにした傘を3月の中旬を目標に製作中です。
できた傘は受賞者のみなさまに贈呈いたします。
傘が完成しましたらホームページでもご紹介します。
「カムアクロス 傘デザイン・コンペティション’23」にご参加いただきましたみなさま
誠にありがとうございました。今後とも、カムアクロスをよろしくお願いいたします。

傘デザイン・コンペティション23最終審査中です!

「カムアクロス 傘デザイン・コンペティション23」は1月13日に締切を迎えました。
これまでで最多の457作品の応募がありました。ありがとうございます。


カムアクロスでは現在、スタッフ総出で審査にあたっています。
先日の第三次審査では、東大阪本社のほかに
東京をはじめ各地とオンラインで結んで議論をたたかわせました。

ですが、それぞれ推す作品が違ってなかなかまとまりません。
あらためてデザインコンセプトシートを見て、侃々諤々……。

かなり作品はしぼられてきましたが、もうしばらくお時間ください。
発表は2月28日を予定しています。

カムアクロス 傘デザイン・コンペティション’23

 

「カムアクロス 傘デザイン・コンペティション’23」は終了いたしました。結果発表はこちらです。

大阪の傘・レイングッズメーカー、株式会社カムアクロスが主催するデザイン・コンペティション。

今回で3回目の開催となります。
近年、異常気象の影響で傘の需要が増しています。比例して、使い捨てられる傘も増しています。
このコンペティションの目的はより個性的な、より機能的な、傘を生み出すことにあります。
そうして傘の価値を高めることで、傘が道具としてもファッションとしても、
環境にとっても魅力的なアイテムになることを目指しています。

◆募集内容
テーマ :こんな傘がほしい!
「カムアクロス傘デザイン・コンペティション」の大きな特徴は、
入選作品をもとにカムアクロスが実際に製作し、受賞者に進呈することです。
「こんな傘がほしい!」という熱い想いとともに、そのデザイン・アイデアをお寄せください。
わたしたちカムアクロスが「つくってみたい!」と感じた作品を選び、実際に製作いたします。

◆締切
2023年1月13日(金)必着 ※メールまたは郵送にてご応募ください。

◆賞
グランプリ(1点) : 賞金10万円 + 作品をもとにカムアクロスが製作した傘
優秀賞(2点) : 賞金5万円 + 作品をもとにカムアクロスが製作した傘
アイデア賞(1点) : 賞金3万円 + 作品をもとにカムアクロスが製作した傘
※作品によっては傘を製作できないこともあります。
※入選作品は、商品化させていただく場合もあります。

◆提出物
エントリーシート、デザイン・コンセプトシート(メールまたは郵送)
メールにてご応募の方は、エントリーシート、デザイン・コンセプトシート合わせて5MB以内でお願いいたします。
※複数応募する場合は、1点につき1組のエントリーシート、デザイン画シートを作成してください。
また、メールで応募の場合は、1点につき1送信としてください。

エントリーシート、デザイン・コンセプトシートのダウンロードはこちら

応募先
メール : compe@come-across.co.jp
郵送 : 〒578-0982 大阪府東大阪市吉田本町1-11-10
     株式会社カムアクロス 傘デザイン・コンペティション係

◆参加資格
傘のデザインに興味のある方 ※プロ・アマ不問

◆参加費
無料

◆結果発表
2023年2月28日(火)カムアクロスホームページにて発表 ※受賞者にはメールまたは文書にて通知いたします。

◆主催
株式会社カムアクロス

◆問い合わせ
株式会社カムアクロス 傘デザイン・コンペディション係
TEL : 072-967-2725 メールアドレス : compe@come-across.co.jp

◆注意事項
・入賞作品の著作権は、株式会社カムアクロスに帰属します。
今後、コンペティションの告知などで使用する場合があります。商品化する場合は、作者と協議の上で行います。
・本人創作による未発表のオリジナル作品をご応募ください。
・雑誌、書籍、WEBなどの著作物から無断複写した画像の使用は禁止します。
・応募作品は返却いたしません。必要な場合、あらかじめデータ保存等を行ってください。
・第三者から応募作品について利権侵害、損害賠償等の苦情があった場合、全て応募者の責任とし、
当社は一切の責任と負担を負わないものとします。
・本コンペディションの応募において取得した個人情報は、審査結果の通知など運営上の連絡にのみ使用します。
・募集項目以外について取り決める必要が生じた際には、主催者の判断により決定します。
・審査状況、結果に関しては、発表まで一切お答えできません。
・未成年者の方が受賞した場合、親権者の同意書が必要となります。

 

前回のコンペティション(テーマ:これからの日傘)の結果発表はこちら
前回のコンペティションの受賞作品をもとにした傘はこちら

前々回のコンペティション(テーマ:雨の日が待ち遠しくなる傘)の結果発表はこちら
前々回のコンペティションの受賞作品をもとにした傘はこちら

今回もたくさんのご応募お待ちしております。よろしくお願いいたします。

 

 

【日本工学院×カムアクロス】プロダクトとしての傘を考える! 

私たちの拠点、東大阪とともに「モノづくりのまち」として知られる東京・大田区。 ここで日々、プロダクトデザインを学んでいる日本工学院の学生のみなさんに、傘について考えてもらおうという企画が、今年の春からスタートしました。 

そして、およそ3か月にわたる試行錯誤の末、たくさんのアイデアが生まれましたので ここに、そのアイデアの一部を発表させていただきます! 

最終プレゼンの模様です。

 

カムアクロスのメンバーは2〜3週間に1回のペースでが学校を訪れ、メーカーの立場からの感想やアドバイスをさせてもらいました。

 


「 Moon -あなたのために照らす光-」

傘をさすときにもライトが使えるという、安全性に配慮した傘。 


「LEAVE」 

傘を閉じている時に倒れないように、石突きに特徴のある傘。壁にもたれかけさせたり、電車の中では足で石突きを踏めば両手がフリーに。 

 

 


「Walkness」 

手元がダンベルになっていて、傘を差しながら鍛えることができるというユニークな傘。晴雨兼用で、晴れの日でも雨の日でも、さりげなくフィットネスが可能。 

 


「傘袋をなくさない、ソフトケース」 

折りたたみ傘の共袋の紛失を防ぐアイデア。傘をさしているときは、筒型で中が空洞になっている手元に共袋を入れてしまう構造。共袋と手元がつながっているのもポイントです。

 


「meguru」 

傘を留めるネームを、デザインに取り入れた傘。ネームがリボンのようになっていて、開いたときも閉じたときもおしゃれに彩ります。

 

 


「子育てに優しい傘」 

保護者がつかむハンドルが付いた子供用傘。握りやすく安全な手元や透明窓など、さまざまな配慮がされています。 


「スタイリッシュで日常的に持てる傘」 

コンパクトに持ち運べるスタイリッシュな傘。傘をたたむと、筒型の長い手元にすっぽりと納まる仕組みです。

 


「スライド式カバー傘」 

こちらは長傘の手元に、傘を収納するカバーをつけたアイデア。

 


「Triangle」 

シリコンの傘の持ち手で、長時間使っても疲れを感じにくい。かつ石突が三脚スタンドに変換することで 傘が自立することができるというアイデア。 


日本工学院の学生のみなさんのさまざまなアイデアに、まだまだ傘は進化していく! と確信しました。このなかから実際に商品として多くの人が使う傘が生まれたらいいなと、私たちカムアクロスも思案中です。「これはぜひ商品化してほしい」という作品があればお知らせください! 日本工学院のみなさん、ありがとうございました。

大阪・関西万博を傘でサポートしました!

MERRY PROJECT サイトより

カムアクロスが「笑顔の傘」の製作を通じてサポートしているNPO法人「MERRY PROJECT」は大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」共創パートナー。923日には、明石市でSDGsをテーマにしたイベント“大阪・関西万博「TEAM EXPO 2025」プログラム/共創チャレンジ MERRY SDGs ACTION in AKASHI」を開催します。

 「海の生きもの教室」やおそろいのカラフルなビブス&ゴミ袋で行う「MERRY CLEAN UP」、そして笑顔の傘の撮影会もあります!詳細は「MERRY PROJECT」のサイトをご覧ください。

また、先月の718日には大阪・関西万博“1000日前”を記念したイベントがなんと大阪の“千日前”で開催されました! 太陽の塔の前ではカムアクロス製作の笑顔の傘がずらり。当日の模様はこちらをチェックしてみてください。

コンペティション受賞作のサンプルが完成しました【3】

「カムアクロス傘デザイン・コンペティション’22」
受賞作のサンプルのラストを飾るのは
【グランプリ】に輝いた「Phantom Paper Parasol」です。

 

Phantom Paper Parasol」(齋藤 強樹さん)

代表の今中が齋藤さんにサンプルを贈呈しました。

 

齋藤さんによるデザイン・コンセプトシート。

 

骨のない構造、環境に優しい素材など、今回のコンペティションのテーマ「これからの日傘」にふさわしいアイデアの傘。再現するために、まずその構造を理解することからはじめました。齋藤さんはプロダクトデザインを学ぶ学生。というわけで学校を訪ねて、直接「Phantom Paper Parasol」がどのように折りたたみ、どのように開くのか、考えをうかがいました。

そうして構造を理解する一方で、素材についての検討もはじめました。さまざまな機能性の和紙を取り寄せて、傘として使えるか試してみたわけです。そこであらためて実感したのは、和紙のようなやわらかな素材は、傘の形状にすることが難しいということ。ある程度の風にも耐えられるくらいの実用性を考えると、それなりの硬さが必要になるのです。

試行錯誤の結果、工作用の厚紙を使って「Phantom Paper Parasol」の世界観を表現することにしました。中棒は当初のコンセプト通りにポリエチレンを使い、2つに分けることができるように。そうして完成した「Phantom Paper Parasol」。生地の素材こそ和紙ではありませんが、ちゃんと折りたためてケースに収納することができ、アイデアを形にすることができたのではないでしょうか。

 

こちらが「Phantom Paper Parasol」のサンプル。80枚の紙でできています!

 

 

コンペティション受賞作のサンプルが完成しました【2】

「カムアクロス傘デザイン・コンペティション’22」
受賞作のサンプルをご紹介する企画。今回は【優秀賞】の2作品です。

 


Pop-up parasol」(坂 歩乃花さん)

完成した「Pop-up parasol」のサンプル。

 

坂さんによるデザイン・コンセプトシート。

 

サンプル製作にあたって、あらためて坂さんに絵本を描いてもらいました。というのも、デザイン・コンセプトシートの絵本は長方形。ですが、傘は三角形に裁断した生地(コマ)を縫い合わせてできるので、コマに合わせて描きなおしてもらったんです。

描いてもらった絵を生地に転写プリントして、傘を製作。絵を厚紙にプリントしてミニサイズの絵本もつくりました。後は、傘の裏側が飛び出す絵本のようになると、坂さんの提案通りになったのですが……。傘を開くと絵が飛び出して、閉じるときれいに傘生地と一緒にまとまる、そんな構造を実用的なスタイルで実現することが今後の課題です。

表側は絵本になっています。

 

裏側はこんな感じ。

 

ミニサイズの絵本が付いています。

 


Lycopene(リコピン)」(橋井 香奈さん)

完成した「Lycopene」のサンプル。

 

橋井さんによるデザイン・コンセプトシート。

 

デザイン・コンセプトシートにあるイラストを、そのまま傘生地にプリントするとどうもトマトっぽさがでない……。イラストで見るとかわいいんですが、傘のサイズにまで広げるとハマらないんです。それで実際のトマトを切って、断面を写真に撮ってそこから画像加工をして、「Lycopene」のイメージに近づけていきました。

石突きのヘタは一片一片が均等になるようにして縫製。傘袋は中国の工場でつくって、日本の工房でカスタマイズしました。ケチャップのふたのような手元は、既製のものでちょうどいいのがありました。その手元にチャームが付けられるようになっていたので、レジンでトマトをつくってワンポイントに。選考時に私たちが思い描いたとおりのステキな日傘になりました。

 

裏側はトマトを輪切りにしたように。

 

袋に入れるとケチャップ風。手元には小さなトマトチャーム付き。

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